2012年03月16日
阿弥陀岳・北稜
3月10日・11日、八ヶ岳・阿弥陀岳に行きました。
1月に赤岳に行きましたが、そのとき、行けなかった阿弥陀岳・北稜・・・
トレーニングを重ね(数回ですが)、今回行ってみようということになりました。

9日の夜に大阪を出発。諏訪湖のSAで仮眠して、6時頃、美濃戸口に行きました。そこからは車が入れなかったので、美濃戸山荘まで車道歩きです(長~)。

ずっと小雪が舞ってましたが、暑くて汗が顔から落ちていきます。
11時過ぎ、行者小屋に着いたら、赤岳と阿弥陀岳が目の前に・・・

1月は人もテントもいっぱいでしたが、今回は、空いていました。

テント設営して、少し休憩。
本当はこの日に阿弥陀に行く予定でしたが、到着が遅れたので、途中まで様子を見に行くことになりました。

赤岳への文三郎尾根を少し登り、途中から阿弥陀岳へ向かいます。

トレースがない谷を少し登り、途中から尾根に上がりました。

ラッセルしながらの急な登りは、疲れます。

尾根に上がると、3人のパーティが下ってきました。
彼らは下の方から尾根を登り、途中までトレースを着けに来ていたらしいです。
阿弥陀はガスで見えません。

私たちも、時間切れで、下ることにしました。
ずぼずぼと滑ってしまうので、コーチに恐々下らず、しっかり足を置くよう注意される・・・

テント場に帰る途中の水場で、水を汲んでおきました。小屋の方が雪をどけて使えるようにしておいてくれたようです。

テント場に戻り、小屋の人にテント場代(一人1000円)を払いました。(またまた会計だったのです。)
夕食は、Pさんが準備してくれたキムチ鍋。

キムチ鍋の素じゃなくて、だし、味噌、そして豚肉と炒めてきてあったキムチで作る、本格的キムチ鍋で、とっても美味しい
食べたら、寝る。
1月ほど寒くないだろうと思ったけど、やっぱり、寒かったです。
翌朝、いきなりのトラブル。女子は3時に起きるはずだったのに、携帯電話のアラームが鳴らず、起きたら3時40分過ぎてた!(低温のせいかも・・・鳴りも震えもしなかったのかなぁ・・・私が寒さで震えて起きた。)
大急ぎで、雑炊を食べて(キムチ鍋の残りに玉子スープを足して、最後にとろけるチーズを乗せた、美味しい雑炊でした。)、なんとか、5時に出発!
昨日トレースをつけておいたので、途中までは楽々・・・でもないけど、スムーズに尾根まで上がれました。

トレースがなくなったあたりで、前日に出会った3人のパーティと一緒になり、男性が順番にトップでラッセルしていきました。
しかし、傾斜もきつくて雪も深くて、なかなか前に進みません・・・
やっと、急傾斜が終わり、ホッとしました。

そして、ついに、岩峰!

ロープを準備したりしている間に、どんどん人が登ってきて、岩場は渋滞。
私は、コーチとペアになりました。(一番不安なヒトなもんで・・・)
岩場は、雪が着いているところと岩が露出しているところのミックスで、オーバー手袋していてもホールドが持てました。
混雑した岩場を、コーチがすいすい登るので、いつの間にか先頭になり、爽快なクライミングを楽しみました。
岩を超えた上部を行く、私とコーチ。

しかし、トップで歩くのは、ラッセルをしないといけないということです。
ずぼずぼ腰あたりまで入り込んで進まず、後ろのコーチが何度も「もっと雪を踏みこんで!」「そうと違う!」とか叫ばれてました。
岩の上のだんだん細くなる部分を行くMaさん。

(更に細く尖った、ナイフリッジ。写真撮りたかったのに~必死でそれどころじゃ・・・)
阿弥陀岳頂上直下で、みんなを待ちました。
曇りの天気予報でしたが、すっごく晴れてます。

富士山も!

横たわる横岳。(ひだひだの岩稜がいくつも。この中の石尊稜も行く予定だったのですが。)

そして、みんな登ってきたので、更に登ります。
頂上に着くと、すごい景色!


南アルプス

遠くに北アルプス

そして、これから向かう赤岳への稜線・・・(遠ぉ・・・)

十分景色を楽しんだら、下山です。
しかし、急な斜面の岩の下を通過するのが、ちょっと危なかったです。

やはりアンザイレン(ロープを結ぶ)して、トップとセカンドが順番にビレイして下っていきました。
岩や木があればそれを使い、なければ、雪面にピッケルを突き刺して、アンカーにします。
緩やかな斜面で休憩しました。
上の方は人がいっぱいで、懸垂下降しているようです(途中の岩に懸垂下降用の残置ロープがあった)。

行動食を食べたり水分を取っていると、前方の赤岳から数名歩いて来られます。

おかげで、トレースがつながり、少し楽に歩けました。
が、文三郎尾根分岐までの登り返しが・・・・しんどいです。
後ろの人には悪いけど、超ゆっくりで登りました。
横によけて先に行ってもらうこともできず(ちょっと滑りそうだし、止まったら終わる~みたいな感じだった)、「あともうちょっとやから、先を歩かせてください!」と言ったら、快く「ゆっくりどうぞ~」って言ってくれたのでよかったです。

ついに、分岐に到着。

みなさん、やれやれという感じ。

あとは、下るだけです。
鉄網の階段が危ないかと思いましたが、すべて雪に埋もれてました。

相変わらずコーチから、歩き方の注意を受けながら(何回同じこと言われたか・・・)どんどん下って、樹林帯に入ったら本当にほっとしました。
12時前、やっと行者小屋のテント場に戻ってこれました。

横岳、赤岳、阿弥陀岳を眺めながら、テント撤収です。

美濃戸口までのルートはほとんどがなだらかな下りですが、所々にある登り部分が、めっちゃしんどかった!
コーチ、みなさん、ありがとうございました。
1月に赤岳に行きましたが、そのとき、行けなかった阿弥陀岳・北稜・・・
トレーニングを重ね(数回ですが)、今回行ってみようということになりました。
9日の夜に大阪を出発。諏訪湖のSAで仮眠して、6時頃、美濃戸口に行きました。そこからは車が入れなかったので、美濃戸山荘まで車道歩きです(長~)。
ずっと小雪が舞ってましたが、暑くて汗が顔から落ちていきます。
11時過ぎ、行者小屋に着いたら、赤岳と阿弥陀岳が目の前に・・・
1月は人もテントもいっぱいでしたが、今回は、空いていました。
テント設営して、少し休憩。
本当はこの日に阿弥陀に行く予定でしたが、到着が遅れたので、途中まで様子を見に行くことになりました。
赤岳への文三郎尾根を少し登り、途中から阿弥陀岳へ向かいます。
トレースがない谷を少し登り、途中から尾根に上がりました。
ラッセルしながらの急な登りは、疲れます。

尾根に上がると、3人のパーティが下ってきました。
彼らは下の方から尾根を登り、途中までトレースを着けに来ていたらしいです。
阿弥陀はガスで見えません。
私たちも、時間切れで、下ることにしました。
ずぼずぼと滑ってしまうので、コーチに恐々下らず、しっかり足を置くよう注意される・・・
テント場に帰る途中の水場で、水を汲んでおきました。小屋の方が雪をどけて使えるようにしておいてくれたようです。
テント場に戻り、小屋の人にテント場代(一人1000円)を払いました。(またまた会計だったのです。)
夕食は、Pさんが準備してくれたキムチ鍋。
キムチ鍋の素じゃなくて、だし、味噌、そして豚肉と炒めてきてあったキムチで作る、本格的キムチ鍋で、とっても美味しい

食べたら、寝る。
1月ほど寒くないだろうと思ったけど、やっぱり、寒かったです。
翌朝、いきなりのトラブル。女子は3時に起きるはずだったのに、携帯電話のアラームが鳴らず、起きたら3時40分過ぎてた!(低温のせいかも・・・鳴りも震えもしなかったのかなぁ・・・私が寒さで震えて起きた。)
大急ぎで、雑炊を食べて(キムチ鍋の残りに玉子スープを足して、最後にとろけるチーズを乗せた、美味しい雑炊でした。)、なんとか、5時に出発!
昨日トレースをつけておいたので、途中までは楽々・・・でもないけど、スムーズに尾根まで上がれました。

トレースがなくなったあたりで、前日に出会った3人のパーティと一緒になり、男性が順番にトップでラッセルしていきました。
しかし、傾斜もきつくて雪も深くて、なかなか前に進みません・・・
やっと、急傾斜が終わり、ホッとしました。
そして、ついに、岩峰!
ロープを準備したりしている間に、どんどん人が登ってきて、岩場は渋滞。
私は、コーチとペアになりました。(一番不安なヒトなもんで・・・)
岩場は、雪が着いているところと岩が露出しているところのミックスで、オーバー手袋していてもホールドが持てました。
混雑した岩場を、コーチがすいすい登るので、いつの間にか先頭になり、爽快なクライミングを楽しみました。
岩を超えた上部を行く、私とコーチ。
しかし、トップで歩くのは、ラッセルをしないといけないということです。
ずぼずぼ腰あたりまで入り込んで進まず、後ろのコーチが何度も「もっと雪を踏みこんで!」「そうと違う!」とか叫ばれてました。
岩の上のだんだん細くなる部分を行くMaさん。

(更に細く尖った、ナイフリッジ。写真撮りたかったのに~必死でそれどころじゃ・・・)
阿弥陀岳頂上直下で、みんなを待ちました。
曇りの天気予報でしたが、すっごく晴れてます。
富士山も!
横たわる横岳。(ひだひだの岩稜がいくつも。この中の石尊稜も行く予定だったのですが。)
そして、みんな登ってきたので、更に登ります。
頂上に着くと、すごい景色!
南アルプス

遠くに北アルプス
そして、これから向かう赤岳への稜線・・・(遠ぉ・・・)
十分景色を楽しんだら、下山です。
しかし、急な斜面の岩の下を通過するのが、ちょっと危なかったです。
やはりアンザイレン(ロープを結ぶ)して、トップとセカンドが順番にビレイして下っていきました。
岩や木があればそれを使い、なければ、雪面にピッケルを突き刺して、アンカーにします。
緩やかな斜面で休憩しました。
上の方は人がいっぱいで、懸垂下降しているようです(途中の岩に懸垂下降用の残置ロープがあった)。

行動食を食べたり水分を取っていると、前方の赤岳から数名歩いて来られます。
おかげで、トレースがつながり、少し楽に歩けました。
が、文三郎尾根分岐までの登り返しが・・・・しんどいです。
後ろの人には悪いけど、超ゆっくりで登りました。
横によけて先に行ってもらうこともできず(ちょっと滑りそうだし、止まったら終わる~みたいな感じだった)、「あともうちょっとやから、先を歩かせてください!」と言ったら、快く「ゆっくりどうぞ~」って言ってくれたのでよかったです。
ついに、分岐に到着。
みなさん、やれやれという感じ。
あとは、下るだけです。
鉄網の階段が危ないかと思いましたが、すべて雪に埋もれてました。
相変わらずコーチから、歩き方の注意を受けながら(何回同じこと言われたか・・・)どんどん下って、樹林帯に入ったら本当にほっとしました。
12時前、やっと行者小屋のテント場に戻ってこれました。
横岳、赤岳、阿弥陀岳を眺めながら、テント撤収です。
美濃戸口までのルートはほとんどがなだらかな下りですが、所々にある登り部分が、めっちゃしんどかった!
コーチ、みなさん、ありがとうございました。
Posted by RIKO at 20:03│Comments(10)
│八ヶ岳
この記事へのコメント
どうも北稜お疲れ様でした。
それにしても頑張りましたね
楽しく久しぶりに拝見させていただきました。
厳冬の遥か遠い昔を思い出しました。
初心者を連れていたのでバランスの練習がてら
往復行者小屋まではノーアイゼンで歩かせました。
今はそんな無謀な事はやりませんが・・・
下山、降雪時は雪崩のためやってはいけませんが
中岳のコルから尻セード下っていました。
。
もう私は無理ですがRIKOさん無理せず、楽しんでくださいね。
それにしても頑張りましたね
楽しく久しぶりに拝見させていただきました。
厳冬の遥か遠い昔を思い出しました。
初心者を連れていたのでバランスの練習がてら
往復行者小屋まではノーアイゼンで歩かせました。
今はそんな無謀な事はやりませんが・・・
下山、降雪時は雪崩のためやってはいけませんが
中岳のコルから尻セード下っていました。
。
もう私は無理ですがRIKOさん無理せず、楽しんでくださいね。
Posted by TOKIO at 2012年03月16日 21:30
TOKIOさん
もう、いっぱい、いっぱいでした。
行者小屋まで行きは、ノーアイゼンで大丈夫でしたが、靴の裏に雪が団子になりました。
中岳のコルから下ったら近いと思いますが、雪崩の危険があるし、雪が深そうで、私らには無理なようでした。
岩登り部分より、阿弥陀直下の下りが大変でした。
もう、いっぱい、いっぱいでした。
行者小屋まで行きは、ノーアイゼンで大丈夫でしたが、靴の裏に雪が団子になりました。
中岳のコルから下ったら近いと思いますが、雪崩の危険があるし、雪が深そうで、私らには無理なようでした。
岩登り部分より、阿弥陀直下の下りが大変でした。
Posted by RIKO
at 2012年03月16日 23:16

初めまして、お邪魔します。。
赤岳 又行きたくなりました~。
山は、天気が最高だと言うこと無いですね。
膝痛を抱えて、荷物を仲間に担いでもらってのどうにかこうにか
でも、冬山の魔力に取り憑かれてどっぷり嵌ってます。
これからもお邪魔させて頂きますので宜しくお願いします。
お気に入りにさせて頂きます。
赤岳 又行きたくなりました~。
山は、天気が最高だと言うこと無いですね。
膝痛を抱えて、荷物を仲間に担いでもらってのどうにかこうにか
でも、冬山の魔力に取り憑かれてどっぷり嵌ってます。
これからもお邪魔させて頂きますので宜しくお願いします。
お気に入りにさせて頂きます。
Posted by WindyJv at 2012年03月17日 11:15
WindyJvさん
コメントありがとうございます。
1月に赤岳に行く前に、WindyJvさんの赤岳レポ見てました。
赤岳頂上へも、すっごくしんどかったです。
お気に入りにいれていただいてありがとうございます。
私もリンクしておきますね。
コメントありがとうございます。
1月に赤岳に行く前に、WindyJvさんの赤岳レポ見てました。
赤岳頂上へも、すっごくしんどかったです。
お気に入りにいれていただいてありがとうございます。
私もリンクしておきますね。
Posted by RIKO
at 2012年03月17日 21:24

初めましてm(_ _)m
素晴らしい景色ですねぇ(^-^)/
機会があれば一度は行ってみたいです\(^o^)/
素晴らしい景色ですねぇ(^-^)/
機会があれば一度は行ってみたいです\(^o^)/
Posted by ピロMOJA
at 2012年03月18日 20:43

ピロMOJAさん
コメントありがとうございます。
必死で登って、顔を上げるとすごい景色でした。
富士山も、もっと大きくクリアに見えていたんですが、写真ではうまく写ってませんでした。
機会があれば、ぜひ行ってみてください。
コメントありがとうございます。
必死で登って、顔を上げるとすごい景色でした。
富士山も、もっと大きくクリアに見えていたんですが、写真ではうまく写ってませんでした。
機会があれば、ぜひ行ってみてください。
Posted by RIKO
at 2012年03月18日 23:00

お疲れ様でした。
良い天気のようで、表紙の画像は雲海と山の尾根でしょうか、
迫力のある雪山の情緒が伝わってきます。
登ってもガスが多い中で、こんな晴れた日はなかなかないと思います。
素晴らしい!
良い天気のようで、表紙の画像は雲海と山の尾根でしょうか、
迫力のある雪山の情緒が伝わってきます。
登ってもガスが多い中で、こんな晴れた日はなかなかないと思います。
素晴らしい!
Posted by kaze at 2012年03月19日 19:21
kazeさん
最初の写真は、阿弥陀岳頂上からの眺めで、中央奥に富士山が見えています。もうちょっと上手く撮れるとよいのですが。
晴れていたので、景色も最高ですが、歩いていても風や寒さの辛さがないのでよかったです。
最初の写真は、阿弥陀岳頂上からの眺めで、中央奥に富士山が見えています。もうちょっと上手く撮れるとよいのですが。
晴れていたので、景色も最高ですが、歩いていても風や寒さの辛さがないのでよかったです。
Posted by RIKO
at 2012年03月19日 20:38

昨日は有り難う
教えて頂いたページ拝読致しました。RIKOさんが確保したと想像できる、文が出ました。凸凹コンビでよくぞ確保、拍手です
私の経験から、10m滑るともうピッケルでは止りません
マア無理なく楽しんでください
教えて頂いたページ拝読致しました。RIKOさんが確保したと想像できる、文が出ました。凸凹コンビでよくぞ確保、拍手です
私の経験から、10m滑るともうピッケルでは止りません
マア無理なく楽しんでください
Posted by ショウタン at 2012年03月21日 17:46
ショウタンさん
お疲れ様でした。
私はコーチとペアだったので、凸凹コンビではなかったのです。
確保は、一度、コーチが「落ちたるから止めてみぃ」って言って滑ってくれたので、止めてみました。
またトレーニングして無理なく楽しみたいです。
お疲れ様でした。
私はコーチとペアだったので、凸凹コンビではなかったのです。
確保は、一度、コーチが「落ちたるから止めてみぃ」って言って滑ってくれたので、止めてみました。
またトレーニングして無理なく楽しみたいです。
Posted by RIKO at 2012年03月21日 21:26